I'm a Pharmacist!

薬剤師のストーリー

人生において大事なものは人それぞれ。
いろんな想いで、いろんな考えをもって、いろんな人が働いています。
大分で働く素敵な薬剤師を紹介していきます。

インスタグラムを通じて医療従事者と交流を

新地 裕樹
薬剤師歴 7年


~薬剤師×Instagram~

私は、出身は宮崎県都城市です。大学を卒業して直方メディカルサービス就職。最初は広島
県内に勤務、その後大分の佐伯に配属されました。

 

薬学部を選んだ理由

 

幼いころは病弱で、小児系の病気が多くて年に数度は入院したり、手術もいろいろとしてきま
した。そのころから医療には興味がありましたね。
また、田舎にある薬局の薬剤師さんがとても優しくて、かかりつけのような感じだったんです。
その薬剤師の先生のところで実習もさせてもらったのですけれど、”町の薬剤師さん”にあこが
れたのもあります。実習に行った時も、小さいころから通っていたことを覚えてくれていて、喜
んでくれましたね。

 

今の会社を選んだ理由

経歴が少し変わっているかもしれませんが、実は、一度大学を辞めているんです。福岡大学
に通っていましたが 4年生の時に退学して、2 年ほどフリーターをしていました。
継続して学費を払うのが難しいという金銭的な事情もあって一旦退学しましたが、大学の教
授が「それはもったいないから」と、いろいろと探してくれていたんです。
そこで、直方メディカルから奨学金を受けて、広島の大学に編入し卒業しました。そんなご縁
もあって、こちらの会社で働かせてもらうようになりました。
ですので、大学を退学したままだったら薬剤師はやっていなかったですね。

今は、バタバタと働いているというより、患者さんとゆっくりお話する時間も多く、患者さんと
「今日はどうした」というような話ができるのは僕としては、今のような働き方が理想的で、自
分に向いているんだろうなと思いますね。

 

インスタグラムを始めたきっかけは?

佐伯は田舎ですし、コロナの影響もあり薬剤師、有職同士の交流があまり開催されず、出身
地ではないし他の薬剤師さんなど知り合いがいなかったんです。
そこで「SNS を通じて、発信活動をすれば交流が生まれるかな」といった考えが Instagram
を始めるきっかけとなりました。

正直、僕は今まで趣味もなく、テレビとゲームに使っていた時間を減らして Instagram に投稿
するようになったので、有意義な時間の過ごし方に変わったと思います。充実していますよ。

 

「hirozaru3294」というアカウントで投稿しています。

1記事の投稿作成作業は 30 分ほどですが、前段階の調べる作業があるので全部合わせる
と 2時間くらいですね。調べる時間のほうが長いです。
更新頻度は 2~3 日に 1 本ペースです。事前準備でまとめる作業をすると、それを自分が覚
えるので良い勉強にもなります。
始めて 1年半くらいが経ちました(2022年 4月時点)。発信する内容は薬剤師、医療従事
者向けのものです。それによって交流も生まれましたし、何かを始める時に勉強したことをま
とめるのが得意だというのは、僕の強みだとも思っていましたから。

実際に始めてみると、薬剤師だけではなくて他の医療職の方とも話ができるようになったの
で、やって良かったと思います。
ただし、間違えたことを載せられませんし、嫌な思いもしたこともあります。
「この内容を薬剤師程度が発信してどうするんだ」といった批判的なコメントやメッセージも過
去にありました。「批判が来るということは、少なからず批判する人にも見られているんだ」と
義父から言われました。変な話、それだけ注目されていると思えば…。確かにそうだなと。そ
れから考え方が変わりましたね。

 

田舎でもコンテンツを発信できるのが魅力

中心街に住んでいない方や一人薬剤師で勤務している方は、僕自身が感じたように「勉強会
が少ない・できない、聞く人がいない」と思っている人がいるだろうなと。SNS を使って発信す
ることで、そのような方同士の交流ができて知り合いが増えて、勉強にもなります。
都会にいないと挑戦できないというわけでは全くなくて、どこにいてもできるのが、
SNS 魅力と思っています。田舎からでも関係なく発信できますからね。いろいろな医療関係
者の方に知ってもらいたいと思います。

SNS は様々ありますがその中でも、やはり、Instagram はフォロワー同士が交流がしやす
いツールと感じています。
ツイッターやブログも挑戦したことはありますが、これらは文字のみの交流となります、
Instagram の場合、ライブやストーリー機能で自分のちょっとした日常風景を写真や動画を入
れたりもできるので、フォロワー同士交流しやすい環境だと思い Instagram を選んびました。
SNS を佐伯のようなところから発信しているとはみなさん思わないらしく、びっくりされますよ。
たまに大分駅などを写真で載せると、「大分にいるんですか」と(笑)。

地道に丁寧に 投稿を重ねてフォロワーを獲得

最初は続けるのが大変でした。何をやっても見られませんでしたからね。
今はフォロワーさんが 2.6万人まで増えてきましたが、1000人からフォローをもらうのに半年
かかりました。最初をどうやって頑張っていくかによって変わるでしょうが、1000 人くらいまで
は、じわじわと増えていきました。その後は、見てくれた医療系の方が「内容の質がとてもい
いから」と、投稿を紹介してくれたり、交流が増えて、いろんなコラボをやったりできたのは、そ
れまでの積み重ねがあったからこそ、です。Instagram は投稿が全部残りますし、前の投稿
を遡って見る方も結構多いです。雑な投稿をしていると、たとえ残していても見てもらえません
からね。

発信ツールの中でも Youtube は、広告収入がありますよね。Instagram には広告収入がな
いので、数を増やしても正直あまりメリットがないんです。
だから、フォロワーの数はあまり気にしません。
ただ、密な関係づくりは心がけないといけないと思っています。やはり Instagram 側からも、
見ていないフォロワーさんが増えてしまうと意味がないと思われて(評価が)下がってしまうの
で。

必要な人に届く情報発信と交流ができればいいなと思っています。
また、いろんな医療系のフォロワーさんと交流があるので、
医師や看護師などの専門職に直接聞きたい、と思うような質問もありますし、いろんな事例か
らの意見交換などもできたらいいなと考えています。

今後は Instagram を使って医師や看護師といった専門職の方のお話を直接聞けるような勉
強会の企画を考えています。

 

 

 

勤務先: 有限会社 直方メディカルサービス

 

2022年5月7日 掲載

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