I'm a Pharmacist!

薬剤師のストーリー

人生において大事なものは人それぞれ。
いろんな想いで、いろんな考えをもって、いろんな人が働いています。
大分で働く素敵な薬剤師を紹介していきます。

大分県庁職員として働く

麻生 武志
薬剤師歴 17年


薬剤師を目指した理由

実は、ずっと「薬の研究をしたいな」と思っていたのです。抗がん剤治療薬とかエイズとか、「そんな薬を開発したら世界中の人を救えてかっこいいな」と思って薬学部に進学しました。

ただ、研究って、今やっていることが成果につながるかどうかわからない。やり続けても全てダメになる可能性もありますし。地道にやることに対するプレッシャーも感じながら、大学院に1年行ったのですが、いろいろ研究するにつれて「自分に向いていない…ちょっと違うかもしれない」と思って、別の仕事を探し始めて県職の仕事を見つけたという感じですね。

県職員として働く薬剤師

私は大学を卒業後、すぐに県庁へ入庁しました。平成17年に働き始めたので勤続15年になります。

大学生の時の就職活動を通じて、薬剤師が公務員として働く道があることを知りました。薬剤や調剤だけではなくて、環境衛生や食品関係など幅広く業務ができるので、良い経験ができるのではないかと思って県職員を選びました。

 

初めに、県庁内の食品・生活衛生課に配属されて2年ほど仕事を経験した後、中津にある北部保健所と由布の保健所でそれぞれ3年間勤務しました。それから県庁に戻り、環境保全課で水質など環境関係の仕事をした後、大分ブランド推進課で農薬等の管理の仕事に携わりました。その後、臼杵の中部保健所で産業廃棄物など環境に関係する仕事をして、現在は、薬務室で薬剤師確保や化粧品等医薬部外品の製造、製造販売業の業務に就いています。

 

保健所での仕事内容は

薬剤師の保健所内業務は、主に、食品・衛生関係、環境関係、薬務関係の3つがあります。

食品関係の仕事は、飲食店や食品の製造場に出向いて、衛生環境が整った場所で作っているかなどを確認するのが主な仕事です。生活衛生関係は、営業許可が必要な旅館業や理容師、美容師さんの許可申請に関する仕事をします。

環境関係では、産業廃棄物など処理場に行って適切に処理されているか確認をしたり、浄化槽が適切に設置・管理されているかなどをチェックし普及啓発を促す仕事をします。大気汚染や水質の基準値検査なども行います。

薬務関係の仕事は、病院や薬局に行って麻薬などの管理が適正に行われているか確認をしたり、薬局開設の際の許可調査を行ったりします。

 

保健所の業務は配属された部署によって異なります。私が経験した仕事で言いますと、北部では主に食品衛生関係の業務に就きましたし、由布は旅館や公衆浴場の衛生関係の仕事でした。中部では産廃に関する仕事でしたし、3か所とも違う業務を担当していましたね。

 

県庁内の仕事は

県庁では、薬剤師確保のための業務として、大分県に薬剤師の人がたくさん来てくれるように啓発活動やPR活動を行っています。薬剤師募集の啓発事業自体は薬剤師会に委託していて、中学や高校に伺って出前授業をするのですが、その依頼や仲介業務をしています。また、登録販売者試験の実施準備や、化粧品など医薬部外品の許可関係、監視といったような業務もあります。

ここでの仕事は、「普段できないような経験ができる」というのが一番の魅力ですね。

環境保全課にいた時は、海水検査のために船に乗ったり、薬務では製薬会社に行って医薬品の製造場を監視したり。幅広く経験が積めるので、自分のスキルも上がりますし学ぶことが多いなと思います。

そして、薬剤師さんにとってきっと数少ない「外の企業と関わることが多い仕事」です。水を取りに行ったり旅館に行ったり、いろんな場所に出向いて話を聞いたりするのは楽しいですね。

他県では、食品衛生だけ、薬務だけ、といった1つの場所でずっと仕事をする薬剤師さんが多いようです。けれど、大分県の場合はいろんな課で働けるし、希望すれば大分県立病院の薬剤部でも働くことができます。そこは大分県庁で働く強みかなと思います。

手厚い福利厚生

庁内全体的に年休取得の促進をしていまして、「年間15日以上の取得目標」があったり、上司から積極的に「年休を取ってください」と声掛けがあるので、休みやすい環境にあります。

年休は時間単位でも取れます。なので、朝1時間年休を取って子どもを保育園に送ったりもできますし、子どもの送り迎えができるように、時差出勤ができる「子育て勤務時間」も設けられています。そういった意味では子育てしやすい職場だと思います。

特に、今はコロナの関係で在宅勤務を進めていて、実際に在宅で仕事をやっている方もいますが、以前から子育てをするために在宅勤務ができる制度は整っていたのでそれを使っている方もいますね。

あと、土日祝祭日は必ずお休みです(笑)。薬局や病院から県職員に転職される方は結構多くて、その方々はみんな「土日休みが一番魅力だ」と言いますね。子育てをしたい女性には、仕事が非常にやりやすいと思います。

 

 

県職員の仕事で感じるやりがい

 

 

県の職務の中でも薬剤師に求められる役割は結構大きくて、食品衛生や薬事衛生、環境衛生など幅広く活躍する場があるんです。

例えば、災害があった時には、薬品の安定供給といった業務が出てきたり、環境であれば災害廃棄物の適正処理だったり。コロナであれば、飲食店の感染対策を徹底させるための仕事もあるので、なるべく幅広い業務を経験して、専門的な知識を身につけて、しっかりとアドバイスや行動できるようにしていきたいという思いがあります。

 

許可関係の業務が多いですが、任される担当によってやりがいも違ってくるとは思いますし、相談にのったりして「頼りになる」と言ってもらえた時にはやりがいを感じますね。

大分県で取り組んでいくような事業を、自分で考えて採択されることもあります。県の方針を決めることにもなりますし、規模の大きなことができる点でやりがいがありますよ。

自分のスキルアップに役立つというか、たくさんの経験が積めるので「いろんな経験がしたい」という方は県職員の薬剤師をおススメできるかなと思います。

 

 

 

 

 

勤務先:大分県庁

2021年2月22日 掲載

 

 

 

 

 

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